世界で初めて殺戮目的で原爆が投下された8月6日、原爆の日に経産省前テント広場の反原発美術館で、版画ワークショップを行います。今回は反核・反戦の版画を共同制作します。皆様のご参加をお待ちしております。
日時:8月6日(土)13:00~
場所:経産省前テントひろば・反原発美術館
・東京メトロ「霞が関駅」A12a出口
・銀座線「虎ノ門駅」7番出口
・都営三田線「内幸町駅」日比谷寄り出口
地図:Google マップ
参加費無料・雨天決行
制作サポート:反戦・反核・版画コレクティブ
※当日は厳しい暑さが予想されます。会場でも飲み物などを用意いたしますが、暑さ対策のご準備をお願いいたします。
※汚れてもいい服装またはエプロンをご用意ください。
終戦から5年目の1950年、連合国軍占領下で原爆に関する情報が検閲される中、日本アンデパンダン展で《8月6日》と題された縦1.8m、横7.2mの大作が発表され波紋を呼びました。丸木位里・丸木俊が、広島に原爆が投下された直後の、爆心地に向かう途中だった勤労奉仕隊の女性たちの姿を、共同で描いた作品です。その後、作品は《原爆の図》第1部『幽霊』と題名を変え、《原爆の図》絵巻は、1982年の第15部『長崎』まで、32年間にわたって描き続けられました。
《8月6日》発表から2年後の1952年、サンフランシスコ講和条約発効によって、日本は占領を解かれ『アサヒグラフ』8月6日号に原爆被害の生々しい写真が特集されました。それまで検閲され人々の見ることのなかった原爆の現実を切り取った写真が、マスメディアによって社会に広まり、その悲惨さを多くの人が知ることになってもなお、なぜ二人は《原爆の図》を描き続けたのでしょうか。また、丸木位里・丸木俊は二人にしか描けないような作品を次々と描きながらも、二人は「絵は誰でも描ける」と言い続けています。
今回の版画ワークショップでは《原爆の図》の軌跡を通して、絵画と社会の関係や共同制作の可能性について、参加の皆さんと話をし、実際に反核・反戦の版画を共同制作します。
完成した作品は、反原発美術館にて展示いたします。