今日の反核反戦展出品『足跡』

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A3BC:反戦・反核・版画コレクティブは、原爆の図丸木美術館で、開催されている《今日の反核反戦展2016》に『足跡』と題した木版画作品を出品しています。この作品制作に参加した11名が自らの足(靴、わらじ)をトレースした足型の版木に反核反戦の思いを込めた「足跡」で、4mX0.9mのひとつの布バナーとして作品を制作しました。

《今日の反核反戦展》は無審査出品制のアンデパンダン形式で行われています。1884年、印象派画家のジョルジュ・スーラ、ポール・シニャックらによって始まったとされるアンデパンダン展、日本では数多くの現代作家を輩出した《読売アンデパンダン展》が有名ですが、大正期にもアナキスト画家 望月桂らが立ち上げた「黒曜会」によるアンデパンダン展《黒曜会展》などが開かれており、その歴史は長く、かつ芸術的、社会的な有効性も失われてはいません。

《今日の反核反戦展2016》は、2016年11月16日(水)~2017年1月14日(土)の約二か月間、開催しています。常設展示されている『原爆の図』も同時に観賞することができますので、ぜひこの機会に原爆の図丸木美術館にいらしてください。

関連企画として、富山妙子展『終りの始まり 始まりの終り』の特別展示。関連して、12月3日(土)には、富山妙子展イベント ―絵と音楽と詩が出会って時代を解く―「何も信じられない時代に何を語る?」が高橋悠治(音楽家)、藤井貞和(詩人)とのコラボレーションで行われます。

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12月17日(土)には、小倉利丸(批評家)、岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 学芸員)、狩野愛(アートアクティヴィズム研究)の発表と参加者によるディスカッション、『核×戦争のアートアクティヴィズム』―ディスカッション:反核・反戦と表現の自由―が行われます。

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また、2016年8月21日未明に強制撤去されるまで、唯一の『場所』として、3.11以降の反原発運動の中心となっていた、経産省前テント広場の「反原発美術館」の展示と関連イベントも行われます。A3BCの作品も展示されていますので、こちらもぜひご覧ください。